「近江商人の三方よし」の考え方に基づき、会社の経営と個人の幸せを一緒になって考えます

(1)はじめに、企業の支払能力とCF計算書

はじめに
 企業にとって、キャッシュの状態を知ることは、資金繰り上の安全性を確認するために非常に大切なことです。
 ここでは、貸借対照表が、上記の安全性を判断する対象となると考え、その考察をしてみることにします。
上記の安全性を見極めるには、キャッシュフロー(以下CFとする)計算書を活用した分析手法が挙げられます。
 周知のとおり、CF計算書は、キャッシュの状態をフローで捉えています。
 一方、貸借対照表は、キャッシュの状態をストックで捉えていて、表現上ではフローとストックの違いがあります。
しかし、両者の対象物は同じキャッシュであることに違いはありませんし、
両者は、複式簿記の原理をベースに作成されているので、いわば同時に実態を表していることになります。
よって、貸借対照表も資金繰り上の安全性を見極める対象になると考えます。
なお、キャッシュとは、CF計算書では、「現金及び現金同等物」のことを言いますが、この範疇は、企業によってさまざまなようです。
 ここでは、この範疇を現金預金・短期貸付金・有価証券とし、これを「現金等」と呼ぶことにします。
 この短期貸付金・有価証券を「現金等」の範疇に入れているのは、これらは、もともと現金預金として手元に存在していましたが、
その後の運用により発生したものであること、原則的には、いつでも現金預金に換金できるということが、その理由です。

企業の支払能力とCF計算書
 CF計算書にある営業CFは、企業の本業である日々の営業活動でのCFの努力と成果が表示されています。
この成果は、健全企業であれば、プラスとなるはずです。
 日々の営業活動の結果、営業CFがマイナスであれば、一般的には、企業が営業活動で「現金等」を創出する能力が無くなることになり、
資金繰り上の安全性に問題が発生します。
 また、営業CFがプラスであっても、その額が銀行借入における約定弁済額未満であれば、
資金繰り上の安全性に問題が発生することになります。
 このため、資金繰り上の安全性は、CF計算書を対象として、
特に、営業CFと財務CFの状態を分析することで見極めることが可能となるはずです。

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